2019年9月12日放送のソレダメで焼きミョウバン水で消臭スプレーする方法について紹介されました!
うだるような暑さが続く日本の夏。
汗をかけば体臭が気になり、洗濯物は部屋干しでなんだか臭う、キッチンの生ゴミのニオイも強烈になってくる…。
そんな夏の三大臭ともいえる悩みを抱えている方は、決して少なくないはずです。
市販の消臭スプレーもたくさんありますが、「香りが強すぎて気分が悪くなる」「小さな子どもやペットがいるから、成分が心配」といった理由で、使うのをためらってしまうこともありますよね。
そんな中、テレビ番組「ソレダメ」で紹介され、その効果と手軽さ、そして驚きのコストパフォーマンスで大きな注目を集めたのが「焼きミョウバン水」を使った手作り消臭スプレーです。
この記事では、番組で紹介された情報を基に、焼きミョウバン水の正体から、なぜニオイに効くのかという科学的な理由、誰でも失敗しない作り方の全手順、そして生活のあらゆる場面で役立つ応用術まで、あなたが知りたい情報のすべてを網羅して、徹底的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、きっとあなたも焼きミョウバンを買いに走りたくなっているはずです。
ソレダメで話題!焼きミョウバン水の作り方と消臭スプレーする方法
「焼きミョウバン水」と聞くと、理科の実験のような、なんだか難しそうなイメージを持つかもしれません。
でも、その正体は驚くほどシンプルです。
スーパーの漬物コーナーやドラッグストアで手軽に買える「焼きミョウバン」という白い粉を、ただ水に溶かすだけ。
たったこれだけで、市販のスプレーにも引けを取らない、超強力な消臭スプレーが完成するのです。
しかも、そのコストは500ml作ってもわずか数円から十数円程度。
まさに、家計にも地球にも優しい、現代の生活の知恵といえるでしょう。
特徴 | 説明 |
概要 | 焼きミョウバンという食品添加物を水に溶かして作る、安全性の高い手作りの消臭・制汗液です。 |
主な効果 | 体臭や汗のニオイの消臭、制汗作用、雑菌の繁殖を防ぐ抗菌作用という3つの強力な効果が期待できます。 |
用途 | 脇や足への直接使用はもちろん、衣類や靴、ソファ、キッチンのゴミ箱など、家中のあらゆるニオイ対策に使えます。 |
魅力 | 1本数円という圧倒的なコストパフォーマンスと、香りでごまかさない「本物の無臭」を実現できる点です。 |
そもそも「焼きミョウバン」って何?その歴史と正体
消臭スプレーの主役となる「焼きミョウバン」ですが、一体どのような物質なのでしょうか。
その正体は「硫酸アルミニウムカリウム」というカリウムとアルミニウムの複塩で、食品添加物としても認可されている安全な物質です。
なすの煮物や漬物の色を鮮やかに保ったり、アク抜きに使われたりするため、料理をする方にはおなじみかもしれませんね。
ミョウバンと人間の付き合いは非常に古く、その歴史は古代ローマ時代にまで遡ります。
当時から、その優れた収れん作用(組織を引き締める作用)が知られており、天然のデオドラント剤、つまり制汗剤として利用されていたという記録が残っています。
日本でも、その効果は古くから知られており、例えば武士が汗や体臭を抑えるための嗜みとして、ミョウバンを溶かした水を使っていたという逸話もあるほどです。
ちなみに、なぜ「焼き」ミョウバンなのかというと、これは結晶に含まれる水分を加熱によって飛ばすことで、成分を安定させ、水に溶けやすくし、効果を高めるための工程なのです。
科学的に解説!ミョウバン水がニオイに効く3つの理由
ミョウバン水がなぜこれほどまでにニオイに効果的なのか、その背景にはしっかりとした科学的根拠があります。
主な理由は「中和作用」「制汗作用」「抗菌作用」の3つです。
まず一つ目の「中和作用」。
汗のツンとしたニオイの主な原因物質は「アンモニア」で、これはアルカリ性の性質を持っています。
一方、ミョウバンを水に溶かしたミョウバン水は「酸性」です。
理科の授業で習ったように、アルカリ性の物質と酸性の物質が出会うと、お互いの性質を打ち消し合う「中和」という化学反応が起こります。
これにより、ニオイの元であるアンモニアがまったく別の無臭の物質に変化するため、香りでごまかすのではなく、ニオイそのものを文字通り消し去ることができるのです。
二つ目は「制汗作用」。
ミョウバンには、タンパク質を収縮させる「収れん作用」という働きがあります。
これを肌にスプレーすると、汗の出口である汗腺を物理的にキュッと引き締め、汗そのものの量を抑えてくれます。
ニオイの原因となる汗の量を減らすことで、根本的な対策につながるわけです。
そして三つ目の「抗菌作用」。
私たちの皮膚には、表皮ブドウ球菌などの様々な常在菌が存在しています。
これらの菌自体は臭いませんが、汗や皮脂をエサにして分解する過程で、足の裏の納豆のようなニオイの原因となる「イソ吉草酸」などの不快なニオイ物質を発生させます。
ミョウバン水は、肌の表面を菌が繁殖しにくい弱酸性の状態に保つことで、このニオイ菌の活動を抑制します。
つまり、ニオイが発生する前の段階でブロックしてくれるのです。
これら3つの相乗効果により、焼きミョウバン水は一時的ではない、根本的な消臭対策を可能にしています。
焼きミョウバンはどこで買える?値段の相場は?
いざ作ろうと思っても、どこで買えるのか分からなければ始まりませんね。
焼きミョウバンは、意外と身近な場所で手に入れることができます。
代表的な購入場所と、その特徴、価格の目安をまとめました。
購入場所 | 特徴 | 価格の目安(50gあたり) |
スーパーマーケット | 漬物の素や乾物が置いてあるコーナーにあることが多いです。最も手軽に探せますが、小袋での販売が中心です。 | 100円~200円 |
ドラッグストア | 店舗によっては、湿布薬や衛生用品のコーナー、あるいは食品添加物のコーナーに置かれています。 | 100円~250円 |
100円ショップ | 掃除用品やキッチン用品のコーナーで「ミョウバン」として販売されていることがあります。少量から試したい場合に最適です。 | もちろん110円(内容量は要確認) |
ネット通販 | 大容量の袋で安価に購入できるのが最大のメリットです。継続的に使いたい方におすすめ。 | 50円~150円(大容量の場合) |
選ぶ際のポイントは、「食品添加物」のグレードであることです。
肌に直接触れる可能性のある使い方をするため、口に入れても安全なレベルの製品を選んでおくと、より安心して多用途に使うことができます。
永久保存版!基本の焼きミョウバン消臭スプレーの作り方
材料の入手場所が分かったところで、いよいよ作り方の解説です。
全手順を写真付きで解説するような気持ちで、詳しく丁寧にご紹介しますので、ぜひこの通りに作ってみてください。
材料 | 分量(作りやすい) |
焼きミョウバン | 20g |
水道水 | 500ml |
500mlの空ペットボトル | 1本 |
スプレーボトル(100均などでOK) | 1本 |
1)準備:まず、原液を作るための500mlの空ペットボトルを、食器用洗剤でよく洗い、しっかりと乾かしておきます。
雑菌が繁殖するのを防ぐための、大切な下準備です。
2)ミョウバンを入れる:乾いたペットボトルに、焼きミョウバン20gを入れます。
粉がこぼれやすいので、紙を丸めて作った即席のじょうごや、本物のじょうごを使うとスムーズです。
3)水を注ぐ:次に、ペットボトルに水道水500mlを注ぎ入れます。
精製水を使うとより純粋なミョウバン水になりますが、ご家庭で使う分には塩素が含まれていて雑菌が繁殖しにくい水道水で全く問題ありません。
4.)シェイクする:ペットボトルのキャップを固く、これでもかというくらい固く閉めてから、中のミョウバンと水がよく混ざるように、力強くシャカシャカと振ります。
この段階では、どれだけ振っても水は白く濁ったままで、ミョウバンは完全には溶けません。
これは焼きミョウバンの「溶解度」が関係しており、水に溶ける量に限界があるためです。
焦らず、次のステップに進みましょう。
5)冷蔵庫で待つ:白く濁った状態のまま、ペットボトルを冷蔵庫に入れて、静かに待ちます。
時間はかかりますが、2〜3日ほど経つと、ペットボトルの底に溶けきれなかった少量のミョウバンが沈殿し、液体全体が嘘のように完全に透明になります。
低温のほうが飽和水溶液の状態が安定するため、常温で放置するよりも冷蔵庫でじっくり溶かすのが、質の良い原液を作るコツです。
これが「ミョウバン水原液」が完成した合図です。
6)薄めて使う:使用する際は、この原液を使います。
100円ショップなどで手に入るスプレーボトルに、まず原液を1割ほど(50mlのスプレーボトルなら5ml)入れます。
そして、残りの9割の水道水を加えて「10倍」に希釈します。
これで、肌にも安心して使える焼きミョウバン消臭スプレーの完成です。
原液は必ず冷蔵庫で保管し、約1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
用途別に徹底解説!焼きミョウバン水の効果的な使い方
完成したスプレーは、まさに万能選手。
家中のあらゆるニオイ対策に活躍してくれます。
ここでは、用途別の効果的な使い方を詳しくご紹介します。
体への使い方(脇・足など)
お風呂上がりの清潔で乾いた肌にスプレーするのが最も効果的です。
脇や足の裏など、特にニオイが気になる部分に2〜3プッシュし、手で軽く馴染ませます。
初めて使う方や肌が弱い方は、念のため腕の内側などで少量を試す「パッチテスト」を行ってから本格的に使用すると安心です。
衣類への使い方
汗をかきやすいシャツの襟や脇の部分に、着る前にあらかじめスプレーしておくと、汗臭の発生をかなり防ぐことができます。
また、部屋干しする洗濯物の最後のすすぎの際に、ミョウバン水原液を少量加えるのも、生乾き臭の防止に絶大な効果を発揮します。
ただし、シルクや革製品など、デリケートな素材にはシミになる可能性があるので使用を避けましょう。
靴・下駄箱への使い方
一日履いた靴の中に数回スプレーし、風通しの良い場所でしっかりと乾かします。
これだけで、翌日にはニオイが驚くほどリセットされています。
下駄箱全体にスプレーするのも効果的です。
丸めた新聞紙にミョウバン水をスプレーして靴に詰めておくと、消臭と湿気取りが同時にできて一石二鳥です。
部屋・空間への使い方
カーテンやソファ、カーペットなど、なかなか洗えない布製品の消臭にも使えます。
ただし、素材によってはシミになる可能性もゼロではないので、まずは目立たない場所で試してから使用してください。
タバコや焼肉の後の、部屋にこもったニオイにも効果があります。
ワンランク上の活用術!焼きミョウバン水アレンジレシピ
基本の使い方をマスターしたら、次は少しアレンジを加えて、さらに活用範囲を広げてみましょう。
アレンジ方法 | 内容と使い方 |
ハッカ油で清涼感プラス | 10倍に薄めたミョウバンスプレー100mlに対して、ハッカ油を1〜2滴加えます。スーッとした清涼感が加わり、夏場のボディスプレーとして最高に気持ち良い使い心地になります。入れすぎると肌への刺激が強いので注意してください。 |
全身さっぱりミョウバン風呂 | 浴槽に張ったお湯に、ミョウバン水の「原液」を30ml〜50mlほど入れてよくかき混ぜます。全身の汗やニオイを抑えるだけでなく、湯上がりの肌がキュッと引き締まるような感覚があり、驚くほどさっぱりします。 |
拭き掃除にプラス | バケツに汲んだ水にミョウバン水原液を少し混ぜ、その水で絞った雑巾で床や壁、ドアノブなどを拭きます。目に見えないニオイの原因菌にアプローチでき、家全体が清潔な空気に包まれます。 |
市販の消臭スプレーとの徹底比較!どっちを選ぶ?
手作りのミョウバンスプレーと市販品、結局どちらが良いのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、あなたのライフスタイルに合った選択ができるよう、情報を整理しました。
比較項目 | 手作りミョウバンスプレー | 市販の消臭スプレー |
コスト | ◎(圧倒的に安い) | △(継続的に費用がかかる) |
成分の安心感 | ◎(食品添加物のみで安心) | 〇(様々な成分が含まれる) |
香りの有無 | ◎(完全無香料) | △(香りが強いものも多い) |
汎用性 | ◎(体から家まで幅広く使える) | 〇(用途別に特化している) |
手軽さ | △(作る手間と時間がかかる) | ◎(買ってすぐに使える) |
結論として、コストを抑えたい方、成分の安全性を重視する方、香りが苦手な方には手作りミョウバンスプレーが断然おすすめです。
一方、作る時間がない方や、特定の香りを楽しみたい方、すぐに使いたいという利便性を求める方には市販品が向いていると言えるでしょう。
これで安心!焼きミョウバン水を使う上での注意点とQ&A
最後に、安全に、そして効果的に焼きミョウバン水を使っていくための注意点と、よくある質問をまとめました。
使用上の注意点
・必ず10倍以上に薄めて使用してください。原液は肌への刺激が強すぎます。
・肌に異常(かゆみ、赤み、発疹など)が現れた場合は、すぐに使用を中止し、水で洗い流してください。
・金属製品は錆びる可能性があるので、スプレーがかからないように注意しましょう。スプレーボトルの金具部分も、使用後は拭き取るのがおすすめです。
・作り置きした原液は必ず冷蔵庫で保管し、1ヶ月以内に使い切ってください。
よくある質問 Q&A
Q. 赤ちゃんや子供に使っても大丈夫?
A. 成分は安全ですが、大人より肌がデリケートなため、さらに薄めて使うか、まずは足の裏などから試すのが安心です。使用は保護者の管理のもと、慎重に行ってください。
Q. なかなか透明にならない場合は?
A. 水温が低すぎたり、ミョウバンの量が多すぎたりすると溶けにくくなります。焦らず、もう1〜2日様子を見てください。それでも溶けない分は、飽和状態なので問題ありません。上澄みの透明な部分を原液として使いましょう。
Q. スプレーした場所が白く粉を吹くことはある?
A. 濃すぎる濃度でスプレーした場合や、乾いた後にミョウバンの結晶が白く残ることがあります。基本的には10倍希釈を守れば問題ありませんが、もし気になる場合は、さらに薄めて使うか、乾いた布で軽く拭き取ってください。
この方法を教えてくれた専門家は?
番組では、こうした生活の知恵を掃除や節約術の専門家が紹介してくれました。
専門家によると、ミョウバンは市販の制汗剤が普及するずっと昔から、世界中で先人たちの知恵として活用されてきた、いわば天然のデオドラント剤の元祖ともいえる存在だそうです。
高価な専用洗剤や消臭剤に頼らなくても、身近にある安全なもので快適な暮らしを実現するという、サステナブルな視点からのテクニックを数多く発信しており、その説得力のある解説が人気を博しています。
専門家像 | 詳細 |
分野 | 節約術、エコ掃除、博物学的生活の知恵 |
信条 | 「高価なもの、新しいものに頼らない、シンプルで快適な暮らし」の提案。 |
特徴 | 科学的な根拠に基づいた分かりやすい解説と、誰もが今日から真似できる手軽なテクニックの紹介が人気です。 |
まとめ:ソレダメで紹介された焼きミョウバン水で消臭スプレー術を試してみて!
今回は、ソレダメで紹介され大きな話題となった「焼きミョウバン水で消臭スプレー」の作り方から、その背景にある科学的な理由、日々の暮らしに役立つ無限の活用法まで、詳しくご紹介しました。
材料はたったの2つ、作り方も「混ぜて、待つだけ」という究極のシンプルさ。
それなのに、その効果は市販品にも負けないほど絶大であるという事実に、驚きを隠せません。
実際にこのスプレーを生活に取り入れてみると、汗をかく季節も、雨で部屋干しが続く日も、ニオイに対するストレスが格段に減ることを実感できます。
何より、自分と家族が使うものを、自分の手で、安全な材料から作っているという安心感は、何物にも代えがたい価値があると感じます。
驚きの低コストで、環境にも優しく、家中のニオイ問題を解決してくれる魔法のような水。
ぜひこの週末にでも、お近くのスーパーで「焼きミョウバン」を探して、ご自身の家庭でもこの感動を体験してみてはいかがでしょうか。
ソレダメ番組情報
番組名 | ソレダメ!~あなたの常識は非常識!?~ |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送日時 | 毎週水曜日 18:25~ |
概要 | 意外と知らない“ソレダメ!”なコトや、暮らしに役立つ新常識を、専門家や芸能人と一緒に楽しく学んでいく情報バラエティ番組です。 |