2025年7月9日放送のヒルナンデスで臭い対策 食事法について紹介されました！
いよいよ夏本番、気温がぐんぐん上がってくると、どうしても気になってしまうのが「汗の臭い」ですよね。 自分では気づきにくいからこそ、周りに不快な思いをさせていないか心配になる方も多いのではないでしょうか。
実は、汗そのものには、ほとんど臭いがないと言われています。 ではなぜ、汗をかくと嫌な臭いが発生してしまうのでしょうか。 その大きな原因の一つが、実は毎日の「食事」と、汗の「質」にあるのです。
今回のヒルナンデスでは、そんな夏の悩みを解消するべく、体の中から臭いをケアする食事法と、自分の汗が良い汗なのか、それとも臭いやすい悪い汗なのかを見分ける方法が特集されていました。
この記事では、番組で紹介された内容を、さらに詳しく掘り下げてご紹介します。 毎日のちょっとした工夫で、今年の夏は汗の臭いを気にせず、思いっきり楽しんでみませんか。
臭い対策 食事法
汗の臭いを根本から対策するためには、体の外側からのケアだけでなく、内側からのアプローチ、つまり食生活の見直しが非常に重要になります。 臭いの原因物質は、私たちが食べたものを体内で分解・吸収する過程で作られることが多いからです。
番組で特に強調されていたのは、特定の食品を避けるだけでなく、臭いを抑制する食品を積極的に摂る「攻めと守りの食事法」でした。 それぞれのポイントを表にまとめてみました。
| アプローチ | 主な食品の例 | 臭いへの影響 |
| 守りの食事 （摂りすぎに注意） | ・動物性タンパク質・脂質（肉、チーズなど） ・香りの強い野菜（ニンニク、ニラなど） ・アルコール類 | 体内で分解される際にアンモニアなどの臭い物質を発生させたり、臭い成分そのものが汗として排出されたりします。 |
| 攻めの食事 （積極的に摂りたい） | ・抗酸化作用のある食品 （パプリカ、ブロッコリー、緑茶など） ・体をアルカリ性に保つ食品 （梅干し、海藻、きのこ類など） ・腸内環境を整える食品 （納豆、味噌、ヨーグルトなど） | ・皮脂の酸化を防ぐ ・臭いが発生しにくい体質に導く ・腸内の腐敗物質の発生を抑える |
【守りの食事】臭いの原因になりやすい食べ物
まず、「守り」として避けたい食事が、動物性タンパク質や脂質を多く含む欧米型の食事です。
これらの食品は、体内で分解されるときに、アンモニアやインドールといった、強い臭いを持つ物質を発生させやすい性質があります。 もちろん、お肉も体を作る上で大切な栄養素ですから、完全に断つ必要はありません。
食べ過ぎに注意し、野菜と一緒にバランス良く食べることを心がけるのが良さそうです。
また、ニンニクやニラといった香りの強い香味野菜も、食べ過ぎると体臭に影響することがあります。
スタミナをつけたい時には欠かせない食材ですが、大切な予定の前日などは少し控えるといった工夫ができると良いですね。
【攻めの食事】臭いを抑える働きのある食べ物
一方で、「攻め」として積極的に摂りたいのが、昔ながらの和食です。 和食には、臭いを抑える効果が期待できる、以下のような食材がたくさん使われています。
- 抗酸化作用のある食品
- 汗の臭いの一因である「皮脂の酸化」を防ぎます。
- 例：パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、緑茶、ゴマ、ナッツ類など
- 体をアルカリ性に保つ食品
- 肉類などに偏って体が酸性になると臭いが発生しやすくなるため、バランスを取ることが重要です。
- 例：梅干し、海藻類（わかめ、昆布）、きのこ類など
- 腸内環境を整える食品
- 腸内の悪玉菌がつくる腐敗物質も臭いの原因になるため、善玉菌を増やして腸をきれいに保ちます。
- 例：ヨーグルト、納豆、味噌、キムチといった発酵食品、ゴボウなどの食物繊維
私も以前は、手軽さからパンやパスタといった食事が中心になりがちでした。 しかし、意識してご飯と味噌汁、納豆といった和食の朝食を続けるようにしてから、汗をかいた後の服の臭いが気になりにくくなったように感じます。
まずは一日一食からでも、和食を取り入れてみるのが、臭い対策の第一歩としておすすめです。
良い汗・悪い汗の見分け方
汗には「良い汗」と「悪い汗」がある、と聞いてもピンとこないかもしれませんね。
番組では、この二つの汗の決定的な違いと、簡単な見分け方が紹介されていました。 まずは、良い汗と悪い汗の主な違いを一覧で見てみましょう。
| 比較ポイント | 良い汗（臭いにくい） | 悪い汗（臭いやすい） |
| 見た目・肌触り | 水のようにサラサラで、粒が小さい | ベタベタして粘り気があり、粒が大きい |
| 乾きやすさ | すぐに蒸発して乾きやすい | なかなか乾かず、肌に残りやすい |
| 味 | ほとんど味がしない（しょっぱくない） | なめるとしょっぱい味がする |
| かく状況・部位 | 体温調節のため、全身からかく | 緊張した時など、脇の下など局所的にかく |
| 臭いの原因 | 菌のエサとなる成分が少ないため、臭いにくい | ミネラルや皮脂が多く、菌が繁殖しやすいため臭いやすい |
ここからは、それぞれの見分け方について、もう少し詳しく見ていきましょう。
見分け方1：見た目と肌触り
良い汗は「水のようにサラサラしていて、汗の粒が小さい」のが特徴です。 一方で、悪い汗は「ベタベタとしていて、汗の粒が大きい」傾向にあります。
この違いは、汗の原料である血液からミネラル分を再吸収する「汗腺（かんせん）」の機能が正常かどうかで決まります。
機能が低下すると、ミネラルが多く排出され、ベタベタした悪い汗になるのです。
そして、この悪い汗に含まれるミネラルや皮脂が、皮膚の常在菌のエサとなり、分解されることで嫌な臭いが発生します。
見分け方2：乾きやすさと味
良い汗は「すぐに蒸発して乾きやすく、しょっぱくない」のに対し、悪い汗は「なかなか乾かず、なめるとしょっぱい」味がします。
良い汗はほとんどが水分のため、すぐに蒸発して効率よく体温を下げてくれます。 悪い汗はミネラル分が多いため、水分が蒸発しても肌にミネラルが残り、ベタつきの原因となります。
汗が乾いた後に服が白くなることがあれば、それは悪い汗のサインです。
見分け方3：かく状況と体の部位
汗には、主に2つの種類があります。
- 温熱性発汗（良い汗になりやすい）
- 状況：運動や気温の上昇により、体温調節のためにかく汗。
- 部位：全身からかく。
- 精神性発汗（悪い汗・臭う汗になりやすい）
- 状況：緊張やストレスなど、精神的な要因でかく「冷や汗」。
- 部位：脇の下、手のひら、足の裏など局所的にかく。
特に、精神性発汗が起こりやすい脇の下には、「アポクリン腺」という、脂質やタンパク質を多く含む汗を出す器官が集中しています。
これが、ワキガ特有の強い臭いの原因となることがあります。
良い汗をかくためには、汗腺の機能を高める「汗腺トレーニング」が有効です。
- 半身浴：ややぬるめのお湯（38〜40℃程度）に15分ほどゆっくり浸かる。
- 有酸素運動：ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする。
こうした活動は、眠っていた汗腺を呼び覚まし、リラックス効果も期待できます。
まとめ
今回は、ヒルナンデスで紹介された「臭い対策の食事法」と「良い汗・悪い汗の見分け方」について、詳しく解説してきました。 最後に、今回の内容の要点を箇条書きでまとめておきましょう。
- 食事で臭い対策
- 控えるべきもの：肉類・乳製品の摂りすぎ、ニンニクなどの香りが強い野菜
- 積極的に摂りたいもの：抗酸化作用のある食品（野菜・果物）、体をアルカリ性にする食品（海藻・梅干し）、腸内環境を整える食品（発酵食品）が豊富な和食がおすすめ。
- 良い汗・悪い汗の見分け方
- 良い汗は「サラサラ・すぐ乾く・しょっぱくない」。
- 悪い汗は「ベタベタ・乾きにくい・しょっぱい」。
- 全身にかく体温調節の汗は良い汗、緊張して局所的にかく汗は臭いやすい。
- 良い汗をかくための工夫
- 半身浴や軽い運動で「汗腺トレーニング」を習慣にする。
汗の臭いは、自分では気づきにくいデリケートな問題ですが、その原因は日々の生活習慣の中に隠されています。
いきなり全てを完璧に行うのは難しいかもしれません。 まずは、いつもの食事にわかめの味噌汁を一品加えてみる、週末に少し長めにお風呂に浸かってみる、といった簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか。
毎日の小さな積み重ねが、今年の夏をより快適で、自信に満ちたものにしてくれるはずです。